愛知県警捜査員らの戸籍謄本や住民 票の写しの不正取得事件で、同県警に偽造有印私文書行使などの容疑で逮捕された東京都中野区、「プライム総合法務事務所」実質経営者の奈須賢二(51)、 練馬区、司法書士佐藤隆(50)両容疑者らのグループは、全国の探偵事務所や調査会社から依頼を受け、不正取得を繰り返していた疑いのあることが分かった。

プライムが不正取得した戸籍情報は少なくとも1万件に上るとされ、県警は、奈須容疑者らのグループに情報入手を依頼するルートが業界内に確立していたとみている。
捜査関係者によると、奈須容疑者のグループが不正取得した戸籍謄本の情報を使い、女性を脅迫したとして、今年6月に逮捕された男(61)は、最初に名古屋市内の探偵事務所に入手を依頼していた。

今回、不正取得されていたことが判明した暴力団担当の捜査員の戸籍情報についても、何者かが別の探偵事務所などに入手を依頼したとみられる。
いずれもプライムに依頼が届く前に、別の会社などを経由していたことが、「代金」の入金口座から判明したという。
依頼は、粟野貞和容疑者(62)が代表を務める横浜市の探偵会社「ガルエージェンシー東名横浜」に集約、粟野容疑者は写し1件につき、約1万円でプライムに取得を依頼していた。
プライムが虚偽の請求理由に基づいて自治体から不正取得したとされる写しは、奈須容疑者らとともに逮捕された京都府八幡市、グラフィックデザイナー杉山雅典容疑者(54)が異なる体裁の文書に作り替えていたという。
県警は、戸籍情報取得の依頼や入手ルートを複雑にしたり、写しを作り替えたりしたのは、不正取得の発覚を防ぐとともに、取得を引き受けていたプライムの関与を隠すためだったとみている。

読売新聞